isogasii

人員不足

団塊の世代の高齢化問題

団塊の世代と呼ばれる人たちが70代を迎えつつあります。
そこで問題になっているのは、今後急激に介護を必要とする人が増加するのではないかという懸念です。

もし団塊の世代が70代に突入して介護が必要になった場合、まず在宅介護が候補になるでしょう。
この場合家族の中でも子どもの世代が面倒を見るケースも増えるでしょう。
70代の親に対する子供の世代となると、40~50代が相当するはずです。

この年代はまさに働き盛りともいえ、会社の中でも重要なポジションで仕事をしている人も多いでしょう。
介護と仕事の両立となると、負担はかなり大きいです。
実際親の介護が大変だという理由で会社を辞める介護離職のケースも増えています。

大企業を中心に介護をしながらでも仕事の続けられる職場環境の整備を進めている所もあります。
しかし中小企業となると、経営体力から考えても、それほど介護している人に対する充実した救済策が取れない恐れがあります。

必要な介護士の数

家族で面倒を見るのが厳しいとなると、介護システムが受け皿にならないといけません。
ところが今後ますます重要になる介護システムの中で働く人材が深刻に不足しています。
現時点でも介護士は40万人程度不足していると言われています。

しかも今後団塊の世代が75歳以上になる2025年度までには介護に携わる職員の数を現状の150万人から250万人程度に増やさないといけないと言います。
100万人以上、今の1.5倍以上の規模にするわけですが現実的な数字かどうかは疑問符が付きます。
介護士の人材不足が起きているのには、原因があります。

待遇の悪さが定着を妨げる

なぜ介護士不足の状態が続いているかというと、介護士として就職してもなかなか定着できない所にあります。
介護関係の仕事に就職した人のうち、実に35%もの人が1年以内に離職しています。
しかも3年以内の離職率を見ると、実に80%にも達するというデータが出ているほどです。

なぜこれだけ離職率が高いかというと、待遇の悪さに起因していると言えます。
全国労働組麻生連合が行った調査によると、介護現場で仕事をしている人の平均月収は全職種の平均月収と比較して8万8000円も低いことが分かりました。

特に女性の低賃金が深刻で、43.3%の人が月給15~20万円未満で仕事をしています。
男性でも最も大きなボリュームが月給20~25万円未満の36.5%ですからほかの職種よりも給料は低いです。

しかも残業の多いのも問題です。
サービス残業のある人が6割、しかも月10時間以上でも2割いるため、待遇の悪さが人材を遠ざけてしまっています。
この問題点を改善しない限り、団塊の世代の介護は十分に行えないかもしれません。