枯れ葉

老老介護を考える

老老介護の現状

テレビニュースなどでもしばしば取り上げられていますが、高齢者が高齢者の介護をする老老介護が社会問題化しています。
老老介護の配偶者が、もう片方のパートナーを介護するケースです。
また最近では高齢化が進んでいることもあって、自分自身が高齢化していてもより高齢化した親を介護する事例も増えています。

厚生労働省の調査によると、介護する側とされる側、両方が60歳以上の世帯は在宅介護を行っている世帯の6割にも上ると言います。
同居の介護の場合、常にケアをしないといけないという問題があります。

同居の介護時間について調査したデータがあります。
ほとんど終日介護している人は要介護3以上で30%以上、要介護5になると50%にもなります。
半日程度になると要介護3以上でも50%を超えてきて、在宅介護における負担の大きさを物語っています。

老老介護になる背景

なぜ老老介護が増えているかですが、いくつかの事情が考えられます。
その中でも大きいのが、核家族化がどんどん進んでいることです。

老老介護の場合、配偶者がケアをするケースが多いです。
これは子どもが遠くに暮らしていて、子供の協力を仰げないことも事情として考えられます。

65歳以上の高齢者のいる世帯は日本全国で約1926万世帯あります。
全世帯の40.1%を占めます。
このうち夫婦のみで構成されている世帯が最も多く、約573万世帯・29.8%を占めます。

昔であれば、何世代が同居することも珍しくなる親の面倒は子どもが見る環境がありました。
それが核家族化によって難しくなっていることが、老老介護の増加につながっていると言えます。

また今後は年老いた子どもがさらに高齢者の親の面倒を見るケースも増えてくるとみられます。
晩婚化が進んでいて、結婚をしない人も増加すると予想されるからです。

そこで子供が一人で親の面倒を見るケースも増加するでしょう。
介護の面倒を見るとなると、仕事との両立が難しくなるケースも考えられます。
実際に介護離職の事例も出てきています。

介護離職が増加すれば働き手が失われ、経済の停滞にもつながりかねません。
その意味でも今後ますますより充実した介護システムの整備が求められると言えます。

家族自体が拒否することも

介護システムは一昔前と比較すると整備されてきています。
要介護の状態であれば、ヘルパーを呼ぶなどして家族の介護の負担を軽減することも可能です。
ところが家族がヘルパーを拒否するケースも少なくないようです。

「他人を自宅にあげたくない」とか「家族のみっともない姿を見せたくない」と思う人が多いようです。
また子供に助けを求められる状態でも、「子どもには迷惑かけたくない」と考えて、老老介護を続けるケースも珍しくありません。
このようなかたくなな姿勢をどうほぐすかも、介護システムの今後の課題といえます。