認知症の方との上手な接し方

共感すること

認知症の高齢者の介護は、それ以外の介護以上に大変になります。
認知症の人を介護する場合には、相手を受け入れる姿勢を持つことが大事です。

認知症の症状が進行すると簡単なことの理解や判断が難しくなります。
そこでわかりやすく話しかけることが重要です。
短く明瞭な言葉で話しかけた方が理解できるはずです。

しかしそれでも、時に相手が自分の言っていることを理解できなくなる時が来ます。
その場合にはそのことを受け入れることが大事です。
理解できないのであれば、理解できないままでも支障なく生活できるにはどうすればいいかを周りが考えましょう。

例えば「ここは危ないから入らないように」と何度言っても入ってきてしまう認知症の方もいます。
その場合には、入ってきても危なくないようにそのスペースを変えてしまえばいいのです。
このような歩み寄りの姿勢を見せることで認知症患者との人間関係も構築しやすくなりますし、認知症患者が持ちがちなイライラや不安感を軽減できます。

敬意を払うこと

認知症患者は、知能低下や記憶障害が起きています。
しかしそれでもひとつの人格を持った人間である点を忘れないでください。
人間を相手にする時の敬意を払う気持ちは絶対に持ち続けることが大事です。

認知症でいろいろな記憶がこぼれても、年長者であるプライドとか喜怒哀楽の感情はそのまま保たれるのが認知症といいます。
問題行動をしたときに頭ごなしに叱るとか、否定的な言葉を掛けられると自尊心を深く傷つけてしまいます。
ケアをする時にも敬意を忘れず、温かい気持ちで接することが認知症ケアのポイントです。

健康チェックを怠らない

認知症の症状が進行すると、意思を伝える力も低下します。
そうなるとたとえ体のどこかに不調があってもそれを伝えられない、うまく表現できなくなることがあります。

また認知症が進行すると、そもそも近くそのものが鈍感になりがちです。
病気を発症しても痛みを感じにくくなってしまい、病状がどんどん進行してしまうことが考えられます。

ですから介護者が観察して、普段と変わったところがないかチェックすることが病気の早期発見のために重要になります。
健康状態をこまめにチェックする姿勢を持つことも大事だと思って下さい。

会話のコツ

高齢者は耳が遠くなっている可能性がありますから、わかりやすい会話を心がけましょう。
一般的に高音が聞き取りにくくなりますから、低音の落ち着いた口調で話しかけることです。

一度にいろいろな情報を提供すると認知症患者は情報を処理しきれなくなり混乱します。
そこで伝えたい内容があれば、単純にまとめて伝えた方が、相手も自分の言っていることを理解できます。

このように認知症患者の方の目線に立って接することが大事です。
必要に応じて介護システムを利用し、自分で何でも介護しないことも大切です。